<後編> 新茶のシーズン到来!ツリーハウスのある茶畑で茶摘み&製茶体験@月ヶ瀬みんなの茶畑

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ドナドナな感じで茶園から製茶体験場へ…

前回こんな状態で連れ去られた、もとい。茶園から製茶の体験場まで移動することになったところまでご紹介していた今回の茶摘み体験。改めてここは奈良県月ヶ瀬にある「みんなの茶畑UMEZUKI」です。

そしてこんなきれいな茶葉の新芽、一芯二葉の部分を三箇所の皆さんがていねいに摘んでいました。
約1時間程度頑張って手詰みしたのがこんな量。
よくある大きさのカゴにだいたい半分になるかならないか。そう思うとやっぱり手詰みの茶葉は予想以上に貴重なものって実感せずにいられません。でもこのあと製茶したらもっと驚くことになるのですが…。

というわけで、「みんなの茶畑」からドナドナ〜とトラックに揺られながら、今回製茶させていただく場所「ロマントピア月ヶ瀬」に向かいます。

ロマントピア月ヶ瀬(公式サイトより画像引用)

実はここ、「みんなの茶畑UMEZUKI」から幹線道路を隔ててすぐ目と鼻の先にあるので、歩いてもいけるのです。でもトラックに揺られるのも楽しいからいいのです!

ということで、さっそく製茶の説明。
たつみ茶園二代目園主・巽直弥さんの登場です。
今回はお茶にも加工の具合によっていろいろ種類はありますが、緑色のお茶、いわゆる「緑茶」を目指してがんばります。!
ちなみにこれからのすることをやりすぎるとほうじ茶になっちゃうみたいです。それはそれで美味しそうですけどね。。。

まずは参加者のみなさんそれぞれで摘んだ茶葉を、カゴからホットプレートに広げて温めます。
軍手をはめてするのですが、熱いホットプレートに直接茶葉を敷いて焙煎します。
このホットプレートでやる焙煎の仕方は家でもできるので、製茶前の茶葉をゲットしたらみなさんもぜひやってみましょー!

手際が大事です。
ホットプレートに広げて温めては、ザッザッと空気に触れて乾燥させる繰り返し。
ある程度まで茶葉が温まって乾燥したら…

広めのアルミホイルの上で軽く揉みます。
この時のコツは、できるだけ茶葉が熱を持った状態ですること。

のようです…。

空気に触れさせながら、揉みます。

最初のうちは、茶葉のみずみずしさでまだまだ手のひらに葉っぱの柔らかさが伝わってきますが、まだまだお茶の香りはほぼない状態。

それをまたホットプレートに戻して広げて温めて。
ザッザッと空気に触れて乾燥させる繰り返し。を、繰り返し。

これを4回から5回ほど繰り返したら、ご覧のように見慣れた茶葉に近づいて来ます。
だんだん雰囲気出て来ましたね!

みなさん、巽さんに自分の茶葉の出来を自慢するかのごとく、「どんな感じですか?」の質問攻撃。
巽さんに「いいですね〜」「お、もうプロ並みですね。茶師になりませんか?」
なんて言って欲しいきもちが表情からこぼれ落ちてます。

というわけで参加者のみなさんのテンションもこう見えてだいぶ上がってます。

だいぶいい感じに縮れてきました。

しかし、少し悲しいお知らせが。
あのカゴに半分しっかり入っていた手積みの茶葉の量は、この網の上の茶葉の量に変わりました。
本当に茶葉って貴重です!昔は帰属などの身分の高い人や、薬としてしか飲めなかったというのもわかる気がしますね。

できてきたらクラフト紙の上で、焦げた部分や埃を取り除きます。
あ、小さいお子さんも参加してました。天気も良くて楽しかったでしょうね♬

ザッザッ、シャッシャ。

クルクル、サッサ。

ペタペタペタ。

ここまで来ると本当に周りからお茶のいい香りに包まれます。
「日本に生まれて、よかったー!」

いや、外国で生まれてもできますね。これ。
ぜひ世界からお茶の国、日本へ!!

これが出来上がりの状態。

深く落ち着いたいい緑をしています。
まだこの段階では実際に飲んでませんが、我ながら上出来です。

できた茶葉は「UMEZUKI」ロゴのお茶袋に入れて持って帰ります。
かっこいーですよね。やっぱりこういう演出というかデザインは大事です。
テンション上がります!

こうして私たちが手摘みして自ら製茶したお茶は、「UMEZUKI」のお茶として販売…されることはございません。
さらにプロがちゃんと作った茶葉が欲しい場合は、こんな感じで購入もできます。

みんなの茶畑UMEZUKI」では、こんな茶畑オーナー制度もあるのでご興味がある方はぜひ!
https://mincha.stores.jp/

そのうちTeapot Mag.でも茶畑オーナーについて取材したいですね。

というわけで、本日の一連のメインイベントは終わりました。
みんなの茶畑」に戻ってほっと一息。
これはほうじ茶(紅茶だったっけかな?)。
いずれにしても労働の後(笑)はスッキリごくごく飲めるお茶が最高ですね。

そしてこちらのカップル(死後?)は今回のイベントに参加してくれていました。
参加のきっかけはコミックス「茶柱倶楽部」7巻を読んでこの月ヶ瀬にある茶園に興味を持ってという、スーパーいい人なカップルです。
しかも、この月ヶ瀬に来る前には奈良県の南側、吉野の方の茶園にも行って来たという、お茶にハマっているやっぱりスーパーいいカップルでした。
今となっては、もっといろいろお話ししたかったですぅ。

さて、突然クイズですが、この景色はどこから撮ったものでしょうか?

ヒント!

そう。この「みんなの茶園」にはゲゲゲの鬼太郎も水木しげるさんも空からびっくりするするほどのツリーハウスがあります。

ハシゴでのぼって。。。

茶畑を眺める!

すると発見!かなりの勾配をゆっくり歩いて登って来る巽さんです!

ツリーハウスの上ではお茶とお手製のわらび餅!
名誉のため、わらび餅があんまり見えてないのは、わらび餅が小さいとか少ないとかではございません。
きな粉がめちゃくちゃ多いんです!しかも美味しすぎて、この後きな粉だけでいただきましたV

ツリーハウスでおもてなしいただいたのはこのお二人。「たつみ茶園」の巽直弥さんと奥さまの千沙さんです。
大和茶の産地として親しまれている月ヶ瀬で、お茶づくりを(見えないところでのご苦労はたくさんあると思いますが)たのしんでされているのが、今回の茶摘みイベントの企画やツリーハウスが物語っていますが、何よりもこの表情!
この笑顔に会いに、またここに来たくなります。

そしてこのお二人は…

こんな顔もできます!

いやー、1日ずっとたのしめた茶摘みイベント。何から何までありがとーございました!
多少の渋滞に会いつつも、京都市内や大阪市内から2時間以内でこれるので、新茶のシーズン恒例のお出かけスポットになりそうです。だからぜひ続けてくださいね!!
と、さりげなく次回へのプレッシャーもかけさせていただきました^^

そして最後にどうしても気になったので紹介せずにいられなかったのがこのポット。
もしかしたら、「魔法瓶」と呼んだ方がしっくりくる世代の方も多いと思いますが、わざわざ茶摘み娘さんの写真が印刷されています。なんとなく懐かしい気持ちになるのは私だけでしょうか?

稲葉 洋平

TPM.ディレクター。小さい頃から母の出身地である静岡から定期的に送られてくる緑茶が主な飲み物。そのおかげで肌年齢には自信あり。最近は自分でドリップして飲む...

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