緑茶・紅茶・ウーロン茶はもともと同じ茶葉?お茶の違いを”お茶ート図”で解説

知る

※2018年7月3日更新

実は紅茶と緑茶が同じ葉っぱからできている、
というのを聞いたことがありますか?

国や地方によって多少の違いはありますが、1種類の葉っぱから、緑茶、紅茶、ウーロン茶、抹茶など、さまざまな「茶」になるんです。

今回は、その1枚の茶葉からできるお茶のあれこれをまとめてみました!
あなたは、お茶の種類がどれくらいわかりますか?
正解は最後に!

緑茶(煎茶と抹茶の違い)

一般的な日本茶のことを総称して緑茶と呼びます。
緑茶というと、あなたはどんなお茶をイメージしますか?

急須で淹れるお茶、ペットボトルのお茶、茶道のお茶。

これらはすべて緑茶ですが、「煎茶」「かぶせ茶・玉露茶」「抹茶」の大きく3つに分類することができます。

煎茶とは?

基本的には若葉(新芽)を摘んで加工した茶葉を煎茶と呼び、急須で淹れて飲んだり、ペットボトルで飲む緑茶はこれに含まれます。

摘んだ茶葉を乾燥させるために加熱して煎じているから、煎茶。
ペットボトルの緑茶の多くはこの煎茶です。たまに玉露入りがありますね。

かぶせ茶と玉露茶の違い

煎茶のなかでも、茶葉を育てる過程で日光を遮って育てたものをかぶせ茶や玉露茶と言います。

新芽の出始めに、日光が当たらないようにネットなどを3週間ぐらいかぶせて育てた茶葉が「玉露(ぎょくろ)」です。
昔はワラなどをかぶせていたそう。

かぶせ茶(冠茶)は、玉露よりも日光を遮る時間が短く、1週間ほどです。
光を遮ることでカテキンという渋みになる成分がつくられるのを防ぎ、うま味が濃くなります。

かぶせ茶や、玉露茶は、一般的な煎茶よりも高級品であり、新茶が使われます。

新茶と一番茶の違いは?

新茶も一番茶も同じ意味で、その年の最初に出てきた新芽を摘んだお茶のことです。
新芽を摘んだ後、再び出てきた芽を摘んでつくったお茶を二番茶、その次を三番茶と言います。

番茶

一番茶、二番茶、三番茶のことを総称して番茶と呼ぶのではありません。

新芽を使う煎茶と異なり、成長したお茶の葉を原料としているのが番茶です。
摘採期、品質、地域などで外れたもの、低級品の緑茶ともされていますが、京都や石川などでは、ほうじ茶のことを番茶と呼ぶこともあり、京番茶という高級品もあります。

少しややこしいですね。

ここまで煎茶についてご紹介しました。

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次は、緑茶のもう一つのカテゴリー「抹茶」についてご説明します。

抹茶とは?

育て方に違いがあり、抹茶用に育てられた茶葉のことをてん茶と呼びます。てん茶も、茶葉を育てる過程で日光を遮って育てていて、その茶葉を加工して抹茶になります。

抹茶は主に茶道で用いられる粉末状のお茶のことで、お湯を注いで、茶筅(ちゃせん)で点てて濃茶や薄茶になります。

濃茶と薄茶の違い

濃茶と薄茶の違いは、お湯と抹茶の比率の違いです。

観光地で飲める抹茶や、茶道体験で点てる抹茶は薄茶が多く、日常ではなかなか濃茶を飲む機会は少ないでしょう。

濃茶は、濃厚ソースのようにトロっとしています。

ほうじ茶(棒茶)

ほうじ茶は色は紅茶に似ていますが、もともとは煎茶。
煎茶をさらに焙(ほう)じたもの、つまり加熱して火を通したものがほうじ茶です。

石川県の名産に「棒茶(ぼうちゃ)」というお茶がありますが、これはほうじ茶の一種で、煎茶から茶葉を取り除いて茎だけを焙じたものが棒茶です。

最近ではスターバックスが「加賀棒ほうじ茶フラペーチーノ」を期間限定で発売。2019年冬には次の期間限定商品がでるそうなので、年内は手に入れられそう。

http://www.starbucks.co.jp/jwp/

紅茶、ウーロン茶(緑茶との違い)

紅茶もウーロン茶も緑茶も「カメリアシネンシス(学名)」という植物の茶葉をつかっています。

紅茶・ウーロン茶と緑茶の違いは、茶葉を発酵させるかどうかに違いがあります。
緑茶の場合は茶葉を発酵させずに乾燥・加工します。

完全に発酵したものを紅茶(完全発酵茶)といい、そこまで発酵が進んでいないものを半発酵茶と呼び、ウーロン茶がこれに該当します。

どうして紅茶が赤くなるのかと言うと、発酵の過程で茶葉に含まれるカテキン(タンニン)が酸化して赤くなるからなんです。

紅茶、ウーロン茶に似た色のお茶にプーアル茶があります。
プーアル茶は、「黒茶」もしくは「後発酵茶」と言われこうじ菌を使って緑茶を発酵・熟成させてつくられます。

というわけで、正解の図は、こちら!!

違うお茶

ここまで、カメリアシネンシスという植物の葉からできるお茶を紹介しましたが、世の中にはこれ以外のお茶もあります。

麦茶、玄米茶、桑茶、そば茶などは、「茶」とつきますが、これまでに紹介したお茶とは全く違う種類の植物が原料です。

ちなみに、ジャスミン茶は緑茶を花で香りづけをしたもので、花茶(フアチャー)ともいいます。

 

さて、皆さんはどのくらい知っていましたか? 知れば知るほど興味が湧いてきませんか? 奥深いお茶の世界。ぜひ飲み比べて、自分にぴったりの味を探してみてはいかがでしょうか。

長砂 伸也

TPM.ライター。宇治茶ムリエ認定取得。駄菓子屋・おにぎり屋もする地域コーディネーター。お茶の高知に注目!

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