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まるでコーヒースタンドのよう!「東京茶寮」で味わうハンドドリップスタイルの日本茶

お茶の入った湯呑
お店

コーヒのように、”ハンドドリップ”スタイルでお茶が飲めるカフェがあるらしい……?
そんな情報を聞きつけて、東京は三軒茶屋の「東京茶寮」を訪れました。まるでコーヒースタンドのようにスタイリッシュでオシャレ!今回はそんな「東京茶寮」をご紹介します。

ここはカフェ!?東京で見つけた、スタイリッシュな茶寮

東京茶寮外観

出典:http://www.tokyosaryo.jp/

三軒茶屋駅から徒歩10分ほど。商店街を抜け住宅が多いエリアにある東京茶寮は、無駄なものがなく洗練されたたたずまいが印象的。店内はこじんまりしていて、ガラス張りの玄関から中をうかがい知ることができます。
東京茶寮を運営している「LUCY ALTER DESIGN」は、数々のメディアで紹介された「SOLO THEATER」や、自分好みの梅酒が作れると話題の「梅体験専門店 蝶矢」 を手がけるデザインカンパニー。デザイン集団ならではの、斬新でハイセンスな発想で東京茶寮を作り上げています。

東京茶寮店内

出典:http://www.tokyosaryo.jp/

店内は、テーブルをぐるりとコの字型に囲んで着席するレイアウト。白壁に木目のテーブルとイスがスタイリッシュで、今流行りのコーヒースタンドのようにも見えます。
ですが店名に「茶寮」が入っているように、れっきとした日本茶専門店。しかもこだわりの茶葉をこだわりの”ハンドドリップ”スタイルで提供しています。
日本茶とお茶菓子をベースに、ジェラートなど季節のデザートやお茶漬けも用意されていますよ。

月替りで選べる8種類のシングルオリジン

お茶メニュー

約30種ほどのラインナップから、月替りで8種類が提供されています。お茶はどれもシングルオリジンで、全国からよりすぐったものばかり。有名産地のものから、あまり知られていない産地のものまで多彩な取り揃えです。
メニューには、茶葉の名前や産地といった基本情報から「甘み」「苦味」「旨味」でチャート表が書かれていて、イメージしやすいです。まずは、好みやその時の気分で選んでみましょう。それでも迷うときは、”ティーコンシェルジュ”と呼ばれるスタッフの方に遠慮なく聞いてみてください。知識豊富でくわしく教えてくださいますよ。

ハンドドリップで淹れる日本茶!?世界初のスタイルで味わってみて

笑顔のスタッフ

こちらの最大の特徴なのが、”ハンドドリップ”でお茶を淹れてもらえるということ。「カフェで飲むスペシャルティコーヒーのように、普段のライフスタイルに香り高い日本茶を取り入れ、最大限に楽しむことができないだろうか」というところからハンドドリップが採用されました。ハンドドリップで日本茶は、世界初の試みだそうです。
ハンドドリップでお茶、この発想はなかったからとても驚き。急須でなくても、気軽にお茶が飲めるならそれもヨシですよね。自分にとって自然なスタイルで味わうというのは、今の時代に即した楽しみ方といえます。

煎茶を淹れている

注文をすると目の前で淹れてもらえるのですが、並んでいる器具がまるでコーヒードリッパーのよう。コーヒー好きの方ならおわかりと思いますが、コーヒードリップ用のポットでお湯が注がれています。なので遠目から見たら、まるでコーヒーを淹れているかのような所作なんです。

お茶抽出中アップ

ドリッパーは日本茶専用に開発されたもので、オリジナルなんだそうです。すっきりとしたフォルムはそれだけで美しく、そのままキッチンに置いてもインテリアとして映えそうですね。さすがデザインカンパニー、唯一無二のデザインセンスを感じます。
急須でお茶を淹れるときは中を見ることはないので、どんどん葉が開いていく姿が何だか新鮮。そしてなんといってもおいしそう!飲む前からワクワクしてきます。

けどドリッパーだとそのままお湯が落ちて、茶葉を蒸らすことができないのでは……?と思いますよね。これはドリッパーを受ける受け皿にヒミツがあって、自立の状態ではお湯が落ちない仕組みなっているんです。

1分20秒後お茶を淹れる

自立した状態から少し傾けることにより、下に置かれたうつわに注がれます。上手くできてる!
東京茶寮では蒸らし時間は1分20秒と決められているそうです。1分20秒に設定された特注の砂時計で、時間を正確に測り抽出。カップに注がれ提供されます。

煎茶とお茶菓子

この時は「煎茶1種+お茶菓子」を注文しました。お茶は奈良県の「駒影(こまかげ)」という品種、お茶菓子は3種類ある中から「香るおはぎ」をチョイス。
この時は旨味を感じられるものが飲みたかったので、チャートとコンシェルジュさんのアドバイスで駒影を選びましたが、旨味の中に甘さも少し感じられてとてもおいしい!

こちらでは同じお茶で3煎いただくことができますが、1煎目は70度とやや低い温度で淹れられるので、旨味がより際立ちます。2煎目は少し温度を上げて80度。渋みがはっきりして爽やかな味わいになります。何煎も飲め、それぞれ味の変化を楽しめるのが日本茶の醍醐味と思いますが、それが存分に味わえる工夫はお茶好きにはたまりませんね!

お茶請けの一口サイズのおはぎは、抹茶(右)とりんご味(左)。まさかの具材に驚きましたが、なめらかで柔らかく香りが豊かで、さすが香るおはぎだなぁという印象でした。もちろん、お茶との相性も最高でした。

煎茶と茶葉

最後の3煎目は更に熱くなるのかと思いきや、何と玄米が加えられ玄米茶に変身!これは想像していなかったのでびっくりしましたが、玄米ならではの香ばしい香りと味にめちゃくちゃ癒やされます。

それぞれ変化をつけながら、最後までおいしくお茶を楽しむことができました。驚きや感動とともに、やっぱりお茶は奥が深い……改めてそう感じるお茶タイムでした。
最近は外国人にも人気があるそうで、訪問時も数組の外国人グループが訪れていて、興味津々に味わっていましたよ。

煎茶2種飲み比べ+お茶菓子セット

出典:http://www.tokyosaryo.jp/

今回私がいただいた以外に「煎茶2種飲み比べ+お茶菓子」のセットもあるので、よりお茶と向き合いたい時はこちらをぜひ味わってください。

気に入ったお茶やグッズは購入できます

物販スペース

店内では茶葉はじめ、ドライのお茶菓子など販売する物販スペースあるので、気に入ったものを購入することができます。飲んだお茶が気に入ればその茶葉を、気になったけど飲まなかったものを試すのもいいですね。オリジナルの茶器などもあるので、じっくり眺めてみてください。
シンプルだけどデザイン性の高いパッケージは、それだけで欲しくなりますね!ブランドイメージに統一感があって、どこを見ても調和が取れていて気持ちがいいです。

玄米茶パッケージ

出典:http://www.tokyosaryo.jp/

3煎目で提供される玄米も販売されているので、好きな茶葉で玄米茶をつくることもできます。玄米茶として売られているものはよくありますが、玄米のみはなかなか見かけませんよね?玄米茶好きな方はもちろん、いつものお茶を気分に加えて飲むのも新鮮なはず。お値段もお手頃なのでぜひお試しを。

これらは東京茶寮以外に、系列の「煎茶堂東京」の銀座店と阪急うめだ店でも茶葉などが買えます。お店はちょっと遠くて……という人は、オンラインショップでも購入が可能なので、一度ご覧になってください。

お茶屋さん本気のお茶漬けもあります

お茶漬けと茶葉

これまでご紹介している通り、東京茶寮は日本茶専門店ですが、お茶漬けも提供されているんです!予約分+1日10食限定ではありますが、このためにわざわざ足を運んでもいいぐらい絶品です。鮭・鰻・帆立・梅の4種類が用意されていて、今回は鰻にしてみました。

お茶漬けアップ

一面緑色でたっぷり海苔がかかっているように見えますが、これは新芽のみを集めて作られた碾茶(てんちゃ)。茶葉をまるごと食べられるお茶漬けで、まさに「食べるお茶」。専門店ならではのこだわりとクォリティーのお茶漬けに仕上がっています。

通常はお湯が注がれますが、オプションでドリップしたお茶をかけてもらうことも可能です。碾茶を煎茶で抽出することで渋味の層が厚くなり、深みのある茶漬けになるんだそう。もうこれはお茶で食べるしかありません!私もお茶でいただきましたが、お茶の旨味渋みが濃厚で、こんなお茶漬けは生まれて初めて!本当においしかったです。

お茶漬けのパッケージ

お茶漬けも1杯単位で販売されていて、お土産にもよさそう。きっと喜ばれますよ。

きちんとおいしい高品質なお茶が楽しめる「東京茶寮」。カフェでコーヒーを飲むように、いろんなシングルオリジン茶がオシャレに気軽にいただける、今までにないお店です。気軽だけどお茶の奥深さも体感できて、お茶ビギナーもお茶マニアも、誰もが楽しめる懐の深さを感じます。
他にも魅力的なお店がある三軒茶屋ですが、まずはここをめがけて行ってほしい!!
私も次回東京へ行くとき必ず訪れると思いますが…でも京都にもオープンしてほしいです(切実)!!

イベントのお知らせ

エダラボイベント画像

10月13日(土)、14日(日)の2日間、東京茶寮で「飲む植物園」というイベントが開催されます。
京都のフラワーアーティスト「edalab.」(上画像)と、ドリンクディレクター「セキネトモイキ」による体験型ドリンクケータリングイベントで、植物園のように彩られた店内で、オリジナル煎茶モクテルをつくりいただくのだそう。詳細は下記リンクをご覧いただきたいのですが、とても魅力的で行ってみたい!
異色だけどそれぞれクオリティーの高いものが集められているので、あらゆる五感が刺激されることでしょう。お茶好きなあなたもそうでないあなたも、ぜひご来場ください。13日(土)のみ24時まで営業されるそうなので、夜の雰囲気も味わってみてくださいね。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000023315.html

店舗情報

住所:東京都世田谷区上馬1丁目34−15
営業時間:平日・13時〜20時/土日祝・11時〜20時(L.O.19時30分)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日休み)
アクセス:東急電鉄 三軒茶屋駅下車 徒歩約7分

ホームページ:https://shirakawacafe.com/
Instagram:https://www.instagram.com/shirakawacoffee/

デブ子デラックス

カフェが好きで、京都を中心にいろんなお店を巡っています。 コーヒーや紅茶も飲むけど、緑茶やほうじ茶が好き。お茶のおいしいカフェを見つけると、3割増でテンショ...

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