茶道ならぬ「かき氷”道”」の幕開け!?懐石料理のようなかき氷が烏丸五条の京町家カフェで誕生!!
烏丸五条から歩いて5分。
五条通から一本上の通り・万寿寺通を烏丸通から東にしばらく歩いて行くと、南側に白い暖簾が涼しげに揺れている町家に出合います。
「和」と「ヨーロッパ」を融合したモダンな京町家
「salon de 櫻ガ薫ル」
ここは明治時代に建てられた、京都の町家を活用したカフェ。
白い暖簾をくぐると、京都の町家ならではの開放感のある空間が広がります。
高い天井からゲストを出迎えるたくさんの提灯はシャンデリアのよう!
床を上がった店内は「和」と「ヨーロッパ」を融合したモダンな雰囲気。
テーブルや椅子はアンティークで揃えられていて、すべてが異なるテーブルセットになっているので、何度来ても、そのときの気分に合わせて自分の場所を探せる楽しみも。
奥には、どこか懐かしさを感じる中庭が広がっており、ここで眺めて過ごすだけでも、心穏やかな時間となりそうです。
まるで懐石料理のようなかき氷!?
そんな「salon de 櫻ガ薫ル」に、この夏満を持してメニューに登場したのが、本格抹茶を使ったかき氷。
京都の老舗茶屋から取り寄せた抹茶を、そのままかき氷の蜜に使った京都ならではのレシピですが、特筆すべきはその名の通り「懐石料理」のように楽しめるようになっているところ。
あくまでもかき氷がメイン! でもかき氷以外のスイーツも、順番に同時に楽しめる仕掛けになっているのです。
まずは最初に出てくるのが“一の膳”。
これはアイスクリームと冷たいお煎茶です。
2つのアイスクリームがあり、一つはバニラで、もう一つには抹茶がコーティングされていて、早速お茶を贅沢にいただける期待感がたまりません。
この2つのアイスに挟まれているのは、程よい甘さと香ばしさの感じられる飴で、アイスと一緒に口に入れると、それぞれ違う甘みを同時に楽しめます!
もちろんお煎茶を飲みながらいただくと口の中もスッキリと、次の”膳”の準備ができます。
いろんな食感が口の中で踊る!新食感のかき氷
次の”二の膳”。
こちらがいわゆるメイン(!?)の抹茶かき氷です。
抹茶の蜜はもちろん京都老舗の抹茶をふんだんに使ったオリジナル。
それを彩るのが甘く煮たお豆さんたちと、ウフアラネージュです。
まずは甘く煮たお豆さんと一緒に氷を口に運ぶと、細かく優しく削られた氷がすっと溶けて芳醇な抹茶の香りが口の中に広がります。
そして残ったお豆さんを優しく噛みながらいただくと、優しい甘みが加わって、まさに一口で2度おいしいかき氷になります。
さらに!次にはあまり聞き覚えのないと思われる”ウフアラネージュ”をいただきます。
ウフアラネージュとは「ウフ」は卵、「ネージュ」は雪を表すフランスのお菓子です。
メレンゲを蒸して作られていてとっても軽い食感が楽しめます。
これも、かき氷のサクサクっとした食感と一緒にいただくと、また一層違う印象になります。
もはや昔おうちの近所で食べていたかき氷とは一線を画す、まさにかき氷の懐石料理!
かき氷懐石の〆は!?
そして最後の”三の膳”は、フルーツとわらび餅にほうじ茶です。
冷えた口の中が緩やかに癒される、計算されつくした最後の品。かき氷懐石の名にふさわしい最後の膳になっています。
懐石料理のようなかき氷は「かき氷”道”」の始まり!!?
かき氷と懐石料理。
一見なんの結びつきもないように思えますが、かき氷をよりおいしく、楽しく味わえるように組み立てられたメニュー構成は、まさに懐石料理!!
もしかするとここから、茶道ならぬ、かき氷”道”が始まるような予感も。
そして何よりこんな楽しみ方が、まだかき氷にあるんだと、かき氷ブームが席巻している昨今、また新しい一石を投じるかき氷の誕生に立ち会えた気がしました。
店舗情報
住所:〒600-8405 京都市下京区万寿寺中之町88
営業時間:平日土日祝・11:30〜22:00
定休日:火曜日(ご予約のみ営業いたします)
アクセス:京都市営地下鉄五条駅より 東へ徒歩約5分
H.P:https://salon-de-sakuragakaoru.com/